ジェノサイダー & Crowbaroid コラボ談話 ('08/06/03) 600Hitを取得された炬様のリクエストにて作成。 ※表示の関係上、Crowbaroidキャラ『ロザージュ』は『ロザ』と表記してあります。悪しからず。 ※一部に残酷描写を含みます。ご注意下さい。 | |
ルブラン家屋敷 | |
創太 | ったくロザージュの奴…毎度毎度忙しい時に呼び付けやがって…(ギィーッ…) |
ロザ | うーん、楽しみね…。お父様秘蔵のヴィンテージワインも出してしまいましょうか…。…あのあ〜か〜い〜♪ |
創太 | のっけから怖い団体がやって来そうな事すんなよ。 |
ロザ | あら、創太さん。いらしてたの? |
創太 | 自分で呼んでおいて何だその言い草。 |
ロザ | うーん、お父様の生まれ年のものが良いかしら… |
創太 | 聴けよ!! |
ホロ | (たたたっ…)ロザ〜、飾り付け終わったよ〜。 |
創太 | ん、ホロ? |
ホロ | あ、創太〜。なんでここにいるの〜? |
創太 | え? こいつに呼ばれたからだが…。お前もか? |
ホロ | うん、手伝ってって言われた〜。…ねぇロザ、飾り付け終わったよ〜。 |
創太 | …飾り付け? 何だよ、パーティーか何かか? |
ロザ | そんなところかしら。今、お客様をメテオさんにお迎えに行って貰っていますわ。 |
創太 | メテオに? じゃあ、その客って… |
ロザ | ええ。違うサイトの方…異世界の方ですわ。…さて、後はメテオさんとお客様を待つだけですわね。 |
創太 | …俺を準備のために呼んだんじゃないなら、さしずめ用件は片付けか? |
ロザ | 後でわかりますわ。うふふふ…。 |
創太 | (なんか嫌な予感が…) |
ホロ | ね〜ロザ〜、飾り付け終わったってば〜。 |
創太 | 無視してやるなよ、可哀想に… |
ロザ | …あら、ご苦労様。 |
創太 | 素っ気無いな! |
ロザ | そうそう、ホロさん。 |
ホロ | な〜に〜? |
ロザ | お客様のお名前はちゃんと分かっていて? |
ホロ | うん、ちょっと不安だけど大丈夫〜。 |
ロザ | もし間違えたらどうなるか…わかっていますわね? |
ホロ | ? どうなるの〜? |
ロザ | (ピクッ)…あら、じゃあ、どうなるか今すぐ教えて差し上げますわ…(バール振り上げ) |
ホロ | ふぇ?! |
創太 | 待て! これから客が来るってのにショッキングな光景を見せる気か?! |
ロザ | 大丈夫ですわ、あの方達ならこの程度、きっと許容…いえ、寧ろ歓迎してくれますから…うふふふ… |
創太 | どんだけ心広い客なんだよ?! …って、そうじゃねえ、やめろって!! |
ホロ | …………(ぽけ〜) |
創太 | ボケっとしてないでさっさと逃げろホローーーーー!!! |
ロザ | 隙ありですわ♪(ガスッ) |
ホロ | ぐあぅッ…!(どさっ…) |
創太 | だから言わんこっちゃない…! |
ロザ | うふふふ…分かって下さったかしら、ホロさん… |
創太 | ったく、お前はいつもいつも… |
キュイイイィン… | |
創太 | …ん? |
ロザ | …あら? |
ズドォオオオオオン!!! | |
ロザ | きゃんっ! |
創太 | うおっ?! |
ふしゅううぅ… | |
メテオ | …いよう、皆さんおまったー。 |
創太 | 轟音出して出て来るな!! 鼓膜破れるかと思ったぞ!! |
ロザ | 家が壊れるかと思いましたわ! |
メテオ | んな事言われても、異空間移動術の仕様なんだもん。しゃーねーじゃん。 |
結衣 | …あのー… |
創太 | だったらせめて庭かなんかに出て来い! |
結衣 | もーしもーし… |
帝 | …全く気付いていないな。 |
霧都 | 結衣ちゃんの声が小さいんじゃね? |
帝 | いつものツッコミのような大声を出せば良い。 |
結衣 | そんなに大声出してないっつの! |
帝 | ソレだ。 |
結衣 | ………… |
ロザ | 我が家の周りは墓地ですから、さして迷惑にもならなくてよ?! |
メテオ | 外ぉ? やだね、めんどくせぇ。 |
創太 | めんどくせぇじゃない!! |
結衣 | あのー!! もしもーし!!! |
ロザ 創太 |
…! |
帝 | やっと気付いたか。 |
霧都 | 客ほったらかして口喧嘩かよ。 |
創太 | あ、すいません…。 |
ロザ | 申し訳ありませんわ…。 |
メテオ | へっ、ざまみろ。 |
創太 | 元はと言えばお前のせいだ。 |
帝 | もう一度結衣が呼んでも気付かなかったら、結衣をバラした悲鳴で気付かせてやろうと思ったのだがな。…ちっ。 |
結衣 | 何でバラす必要があるんだよ?! しかも『ちっ』て何?! |
ロザ | あら…じゃあ、シカトしておけば良かったですかしら… |
結衣 | ちょっとぉ?!! |
帝 | 次からはそうすれば良い。とびきりの悲鳴を聴かせてやろうではないか。 |
ロザ | 愉しみですわ。 |
結衣 | 本人の意向完璧無視?! |
帝 | 今更何を言う。貴様の意向が尊重された試しなどあったか? |
結衣 | 酷え! て言うか自覚してるなら尊重しろよ!! |
帝 | 断る。 |
結衣 | うぉい!! |
創太 | ロザージュ、赤黒い話に花を咲かせる前にやる事があるだろ? |
ロザ | …あ、そうですわね。…えっと、遅ればせながら…ようこそお越し下さいました、帝様。 |
結衣 霧都 |
(なんで帝だけ?!) |
帝 | 貴様が此処の主か。 |
ロザ | はい。ロザージュですわ。 |
帝 | 中々良い内装の屋敷だな。特に、そこに転がっている死体のオブジェなど素晴らしい。 |
ロザ | お誉めに預かって光栄ですわ。 |
創太 | いやいやいや、違いますから! 悪ノリすんじゃねえロザージュ!!! |
ロザ | 軽いジョークでしたのに。嫌だわ。 |
創太 | ジョークにして良い事と悪い事があるだろ!!! |
霧都 | じゃあ、ソレ生きてんの? どう見ても死んでるぜ? |
創太 | (ソレって…)生きて…ますよ。…ほら、起きろホロ。(ゆさゆさ) |
ホロ | (むくっ…)…ふぇ? なに〜? |
創太 | この通り… |
メテオ | 死んでもすぐ生き返るからな、コイツ。 |
帝 | ほう…(にたり) |
結衣 | (この上なく妖艶に微笑んでるけどなんか面白そうだとか思ってる顔だーーーーー!!!) |
ロザ | それじゃ、こんな場所で立ち話もなんですし、移動して座ってお話致しませんか? |
帝 | 良いだろう。 |
ロザ | では、ご案内しますわ。こちらへ。(てくてく…) |
(移動中) | |
創太 | …メテオ、今気付いたけどお前の服、凄い事になってるぞ? 一体どうした? |
ロザ | あら、本当。 |
ホロ | ボロボロだー。 |
メテオ | あー、これか? ん、まぁ…なんだ。気にすんな。 |
霧都 | …別に、何でもないぜ? |
帝 | …全く気にする必要の無い事だ。 |
結衣 | 何でそこまで否定するの?! …もしかして、二人とも何かやらかした?! |
メテオ | んぁ? …まぁ、簡単に説明するなら…『窓よ、異なる時、異なる場所を我が内なる脈にて結び、開け』 |
ブゥウン…(空中に小さく別空間が現れる) | |
メテオ | 此処を覗いてみ。 |
ホロ | わぁ、なんか穴が開いた〜。 |
ロザ | その『窓』、嫌に静かに開きましたわね、メテオさん? |
創太 | 俺もそう思った。 |
メテオ | この術じゃ、実際に異空間に移動できるだけの『接点』は創れねぇんだよ。ともかく見てみろって。 |
【回想】 | |
キュイイイィン…ズドォオオオオオン!!! | |
メテオ | (キョロキョロ…)…ふぃー、ここだな、目的の世界は。さて、目的の連中は、と… |
霧都 | …っ、もの凄い音がしたから来てみりゃ…。 |
帝 | 侵入者か。 |
メテオ | おっ? おっ? 何?! |
霧都 | 招かれざるゴキブリは退治しないとなぁ…帝? |
帝 | 応。 |
メテオ | はぁ? ちょっと待てよ俺様は |
帝 | 問答無用 |
霧都 | 奏でよ、ルードヴィッヒ・ヴァン・ヴァルフガング!!! |
帝 | 舞え、エリザベート!!! |
ジャクッ! ザシュッ! | |
メテオ | ぐぁッ…!(どたっ)痛っでぇえっ…! |
帝 | 馬鹿な…気道と頸動脈、双方を確実に切断した筈なのに…出血が少なすぎる?! |
霧都 | 俺も確かに心臓と肺に入れたぜ…? なんで掠り傷なんだ…?! |
帝 | どうやら、少しばかり特殊な身体の様だな… |
霧都 | 斯くなる上は… |
帝 霧都 |
骨一つ残さず消し去る |
メテオ | だからちょっと待 |
帝 | 爆轟火ァ!!! |
霧都 | 氷艶牙狼ッ!!! |
ちゅどーーーーーーーーーーん!!!!! | |
【回想終了】 | |
メテオ | …とまあ、こんな経緯で。 |
創太 | …自業自得だ、完全に。 |
結衣 | 俺がいない時にそんな事が…。良く死ななかったなメテオさん… |
メテオ | いやー、腹に直撃しちまったからさすがにヤバかったわ。いやー、久々に臨死った。 |
創太 | 何だ『臨死る』って。 |
メテオ | 俺様語。パクんなよ? |
創太 | 誰が!!! |
帝 | 確かに腹部は悲惨な状態になっていたな。 |
霧都 | 傷口は凍傷と火傷が入り交じってグチャグチャだったからなぁ…。 |
帝 | うつ伏せに倒れたせいで内臓の殆どが零れ出てしまっていたしな。 |
メテオ | うん、そんな感じそんな感じ。 |
結衣 | せっかく話が逸れかかってたのにわざわざグロい状況説明すんなよ! しかも字まで赤っ!!! |
帝 | 話を逸らしたくなかったからな。 |
結衣 | 余計な事を… |
ロザ | 何故攻撃の後『窓』を消してしまったのかしら。見たかったですわ…。 |
創太 | お前は黙ってろ。 |
結衣 | でもさ、たかが侵入者にそこまでしなくたって良いだろ。しかも勘違いだったんだし。 |
霧都 | 何言ってんだよ結衣ちゃん。人の家に勝手に上がり込んだんだぜ? 何されたって文句は言えねえだろ? |
結衣 | だから勘違いで人(?)を半殺しにしちゃ駄目だろ! 二人ともちゃんと謝ったの?! |
霧都 | 零れた臓器は適当に詰め直しといたぜ? |
帝 | 傷口は凧糸で縫合しておいたぞ。無論、無麻酔で。 |
結衣 | 霧都はともかく帝、あんた曲がりなりにも医者でしょ?! ちゃんと治療しろよ!! |
帝 | 何を言うか。処置してやっただけでも有り難く思え。 |
結衣 | 何でそんなに上から目線なんだよ?! |
メテオ | まぁ、落ち着けって。見ての通りもう治ってっからよ。気にすんな。 |
帝 | 当人もこう言っているのだから良かろう。 |
霧都 | って言うか、一遍殺しかけたり殺したりしたくらいでペコペコ謝ってらんねぇよなぁ。 |
帝 | 霧都、死人に聴覚など無いのだから、謝る必要は無いぞ。 |
霧都 | あぁ、そりゃご尤も。 |
結衣 | 人でなし!!! |
帝 霧都 |
何を今更。 |
ロザ | 皆様、お待たせ致しました、着きましたわ。 |
創太 | なんか随分遠かったな… |
ギィイーッ… | |
霧都 | (ひくっ…)なんか鉄臭ぇな… |
結衣 | 変な器具が沢山置いてあるんだけど… |
帝 | …妃の部屋か此処は? |
ロザ | あら、大変。間違って皆様を拷問室にお連れしてしまいましたわ。(棒読み) |
創太 | 確信犯だろお前!!! |
ロザ | あら、何の事かしら? |
創太 | しらばっくれるな!!! |
帝 | ふぅ…さて、茶の一つも出んのか? |
創太 | こんな場所で平然と寛いでお茶飲もうとするって…凄い神経だな… |
霧都 | こんな場所でって…別に普通じゃん? |
創太 | どこが?!! |
ロザ | 今、鉄瓶を掛けましたわ、帝様。少しお待ち下さいな。 |
結衣 | 紅茶、俺が淹れても良いかな? |
ロザ | あら、構いませんが…良いんですの? |
結衣 | うん、腕には自身あるし、俺が淹れた方が帝も喜ぶと思うし。 |
ロザ | ……あのBL好き吸血鬼を呼ばなかったのは正解でしたわ。 |
結衣 | 今BLとか言った? |
ロザ | いいえ、何も。 |
メテオ | …んでよ、茶が入るまで何してりゃいいわけ? 暇じゃね? |
ロザ | そうね…何しましょうか…ねぇ、帝様? |
結衣 | 帝に訊いちゃ駄目!!! |
創太 | 地雷踏みやがったな、メテオの野郎…! |
メテオ | なんか天の声にそう言え、って言われた気がしたもんでよ。 |
創太 | 逆らえ!!! |
帝 | ふむ、何か余興でもあれば良いが…。結衣、ちょっとこっちへ来い。 |
結衣 | やる事が見え透いてるよ!!! 行かないよ!!! |
ロザ | …ホロさん、こっちに来て下さる? |
ホロ | ふぇ? |
創太 | 行くな馬鹿! あからさま過ぎる死亡フラグだぞ?! |
ホロ | なに〜?(とてとて) |
創太 | …はぁ… |
ロザ | うふふ。(ガスッ) |
ホロ | …あぐっ…(ばたっ…) |
霧都 | …この流れで何故行くのかねぇ? |
創太 | 馬鹿だからとしか言い様が… |
ロザ | …さて、帝様、後は如何様にも。 |
帝 | ふむ… |
創太 | 如何様にも、じゃねえだろ!!! |
結衣 | 帝も満足そうに微笑むな!!! |
ロザ | うふふ…やっぱり帝様がなさるべき事と言ったら…うふふふふふ… |
帝 | ふむ…こやつも捨てがたいのだが、少し脆過ぎるな。やはり施術し慣れた結衣が好ましいか。 |
結衣 | まさかの矛先転換?!! |
霧都 | さっき死んだ奴無駄だったじゃん。 |
創太 | 無駄とか言ってやらないで下さい。 |
帝 | そう言う訳だ、来い、結衣。 |
結衣 | どう言う訳だよ?! だから行かないって!!! |
ロザ | …あら…、…じゃあ、わたくしが一度バラされてみようかしら。 |
創太 | はぁ…何言ってんだお前? |
霧都 | …! …うーん、たまにはミカちゃんに殺られるのも良いかもな… |
メテオ | 俺様ももう一回臨死って来ようかなぁ。 |
創太 | ………… |
ロザ | わたくしが。 |
霧都 | 俺が。 |
メテオ | 俺様が。 |
ロザ | わたくしが。 |
霧都 | 俺が。 |
メテオ | 俺様が。 |
ロザ | …わたくしが。 |
霧都 | …俺が。 |
メテオ | …俺様が。 |
ロザ 霧都 メテオ |
…………(結衣を凝視) |
結衣 | 何でダ○ョウ○楽部的な流れになってるの?!! |
帝 | …お約束だと言うのに、空気の読めん奴め。 |
創太 | (危ねえ…下手に口出してたら死ぬところだった…) |
結衣 | 生死が懸かってるのにお約束とか空気とかないから!!! |
帝 | (シュッ…)やれやれ、全く我侭な… |
ドスッ!!! | |
結衣 | わがま…て…どっち…が……(バタッ) |
霧都 | 結衣、ツッコミに殉ず。 |
帝 | アーメン。 |
創太 | ………… |
メテオ | どーした創太。ツッコまねぇのか? |
創太 | もう何処にツッコんでいいのかわかんねえ…。 |
帝 | さて、お楽しみと行こうか…(キラリ) |
ロザ | わくわく。 |
霧都 | 口に出して言う奴って珍しいな。 |
帝 | せっかくもう一つ被験体があるのだ…、今日は二体同時解体と行こうか。 |
ロザ | まぁ、素敵♪ |
霧都 | …人がバラされようってのに、お昼の通販番組のノリだな、あの黒尽くめの娘。 |
帝 | 右と左、同時に切り裂く…。 |
さくっ…ぶしゅっ… | |
結衣 | …あぐぅうっ…いっ…あぁああっ… |
ホロ | …うぁっ…ぐ…あぅっ… |
ロザ | あら、ホロさん、生き返っていらしたのね。…また死んで下さる?(ぐぢゅっ…) |
ホロ | っううぅうぁああ…!! |
ロザ | うふふふふ… |
帝 | 余計な手出しをするな。これからが面白い所だ。 |
ロザ | ごめんなさい、続けて下さいな。 |
帝 | 切り進める。 |
ずずっ… | |
結衣 | う…ふぐぁあっ… |
ホロ | …………(びくっ、びくっ) |
ロザ | うふふふ… |
帝 | 掴み出す。 |
ズブッ…ぐちゅ…ぐちゅっ…ビチャッ…!!! | |
結衣 | が…ぁああああ!!! ぐ…ぅうぁああ… |
帝 | ククッ… |
ホロ | ……ぅ…あぁ…ああぁああ… |
ロザ | 嫌だ、また生き返ってますわぁ…うふふ…うふふぁはははは… |
霧都 | あーあー…随分楽しそうだなぁ。 |
創太 | ………… |
霧都 | …なぁ、あいつらだけ楽しんでるのも癪だし…この際、俺らも何かしねぇ? |
メテオ | …何かするって、何を? |
霧都 | そんな構えんなって。只の鬼ごっこだぜ? |
創太 | 鬼ごっこって… |
霧都 | 勿論、鬼に捕まった獲物は鬼に喰われるルールだからな。 |
メテオ | で、鬼は誰よ? |
創太 | だから地雷踏むなって…!!! |
霧都 | …まずは、言いだしっぺがやらねぇとな…?(シャキン…) |
メテオ | げ、さっきの大鋏?! |
創太 | どこから出したんだ… |
霧都 | 細かい事は気にするなって。それより、お前も刀持ってるじゃねぇか。抜けば? |
創太 | そんなデカい鋏に対抗できるサイズじゃないし、そもそもコレは… |
霧都 | あの黒尽くめ女も甚振るの上手そうだけど、妃が妬いちまうだろうしな…。…まぁ、それをネタに痛め付けられるのもまた一興だったんだろうけどな…(ブツブツ…) |
創太 | …聞いてます? |
霧都 | あぁ、全然。 |
創太 | ………… |
霧都 | じゃ、行くぜ?(たっ) |
創太 | 前振り無しでか?! …つーか早っ…!(ダッ!!!) |
霧都 | 遅ぇなぁ…何だよ、開始五秒でもう終了か?(シャッ…) |
創太 | げっ……くっ、悪い、メテオ!!!(ぐいっ) |
メテオ | おわっ?! 何しやがる創… |
ドスッ!!! | |
メテオ | 痛っ…! またかよ…!(ぼた…ぼた…) |
霧都 | あー、やっぱ浅いな。…お仲間を盾にするって、案外酷いんだなあんたも。 |
創太 | 俺は、そんな首も切れそうな鋏でやられたら普通に死ぬ普通の人間なんだよ! 死んでたまるか!!!(部屋外へ脱走) |
霧都 | 生存本能が垣間見えたぞ…醜いな… |
メテオ | …生存本能は良いからよ、この体に食い込んだ鋏取ってくんね? |
霧都 | (ズッ…)人間と人狼じゃハンデが違いすぎだからな…暫くあんたと遊ぶかねぇ? …ところで、あんたって女か? |
メテオ | (ぞわっ)…っ、男でも女でもどっちでもねぇから襲ったって楽しくねぇぞ!!!(ダッ!!!) |
霧都 | そう言う意味で訊いたんじゃねぇのに…。…まあいいや、精々楽しませて貰うぜ…!(たっ) |
【十分後】 | |
創太 | (ざざっ…)はぁ、はぁ…ここまでかよ… |
メテオ | (ざっ…)やべ…さっきの傷口完全に開いてら…中身出る… |
霧都 | (かつ…かつ…)…ふぅん…。三分で終わると思ってたんだが、案外もったなぁ。 |
創太 | ぜぇ…はぁ、はぁ…こんなに本気で走ったの…借金取りから逃げた時以来だぞ… |
霧都 | 借金取りねぇ…確かに命懸かってるな。 |
メテオ | 臨死ってんなぁ。 |
創太 | それはもういい。 |
ロザ | …あら、お二人とも、もう終わりですの? |
帝 | 帰るぞ、霧都。 |
霧都 | お楽しみタイムは終了か? |
帝 | 応。 内臓を抜き出し、眼を抉り、首を捻り、骨と言う骨を折り、爪を剥ぐフルコースだったぞ。 |
霧都 | 前菜からして陰惨なフルコースだな…結衣ちゃんは? |
帝 | 結衣ならここだ。さすがに疲れたようで…寝ている。(ずるずる…) |
霧都 | いや、それ寝てるって言わない。 |
帝 | 紅茶を淹れると言ったのに、嘘つきめ。 |
霧都 | 自分で殺っておいて拗ねるなよ。 |
帝 | 帰ったら、美味しいミルクティー淹れてもらうんだ… |
霧都 | はいはい、好きにしなさい。 |
創太 | ロザージュ、ホロはどうした? |
ロザ | ああ、ホロさんなら… |
ホロ | ふぇ? 呼んだ〜? |
ロザ | 何事も無かったかのように。 |
創太 | 本当頑丈なんだか脆いんだかわからないな… |
帝 | ところで、男か女か良く分からない赤毛はどこだ? |
メテオ | ん? 俺様の事? 帰るのか? |
帝 | ああ。……腹から腸を出したままにしない方が良いぞ。引き摺り出したくなってしまうからな。 |
メテオ | そう言われてもなぁ…。 |
帝 | …今日はもう止めにしておくがな。土産も貰った事だし… |
霧都 | 土産? |
帝 | ヴィンテージワインだそうだ。銘は『狼殺し』。 |
霧都 | ワインらしくねぇ!!! しかも俺に対する当て付けかよ?!! 酔い潰させて殺すのか?!! |
ロザ | 違いますわ、霧都様。勝手に飲んだらお父様が一番嘆きそうなワインを選んだだけですわ。 |
創太 | それも判断基準がおかしいぞ。 |
帝 | 俺達は一応未青年なのだが、唯一咎めるであろう結衣は寝ている事だし、良かろう。 |
創太 | 良いのかよ… |
霧都 | じゃあ、帰って一杯やるか? |
帝 | ティータイムが先だ。 |
霧都 | 何でそんなに拘るんだ?! |
ロザ | 今日はとても楽しかったですわ、帝様。また是非いらして下さいな。 |
帝 | 考慮する。 |
創太 | 出来ればやめて欲しい…。 |
ロザ | お黙りなさい。貴方には決定権などなくてよ。 |
創太 | なんでそんな高圧的なんだよ?! |
メテオ | そんじゃ、そろそろ行くぜー。『我が内なる脈にて築かれし扉よ、異なる時、異なる処を繋げ。我が外なる力にて鍵を開かん』 |
ふぉおおおおおお… | |
霧都 | そんじゃな。 |
帝 | 邪魔をした。 |
結衣 | ………… |
メテオ | 行ってきまー。 |
ホロ | ばいば〜い!(ぶんぶん) |
ふしゅう… | |
ホロ | 行っちゃった〜。 |
創太 | 何で行く時は静かなんだよあの術は?!! |
ロザ | 帰って来たらあらゆる拷問を試して問い詰めてやりますわ…。 |
創太 | せんでいい。
それにしてもこの部屋…酷い状態だな…。一部屋まるごと血の海じゃねえか…。 |
ホロ | 真っ赤だよ〜。 |
創太 | その原因の何割かは確実にお前の血だぞ、ホロ… |
ホロ | ふぇ? |
創太 | しかし何したらこう…部屋中に飛散するんだよ… |
ロザ | お望みとあらば事細かに説明して差し上げますけど? |
創太 | 要らねえよ。…それにしても、これ、誰が片付けるんだよ… |
ロザ | あら、何をおっしゃってますの? これが、貴方を呼んだ理由ですわよ? |
創太 | …………って、やっぱり… |
ロザ | そう、お・か・た・づ・け♪ |
創太 | ふざけんなーーーーーーーーー!!!!! |